逗子は色の町

副編集長の赤木です。
AMIGO HOUSEに泊まったゲストさんから、逗子は自然が豊かというか、住んでいる人々がそれを楽しんでいるのが素敵だと言われました。

町を囲む山は季節によって色を変えます。冬の眠りから醒めると桜色からサラダのような若い緑に変わっていき、活き活きとした新鮮な気分を味わいます。
今は更に力強い万緑に。眼にいいと思って眺めているうちに、その深い緑に吸い込まれそうになります。そして秋になれば、木の葉が赤や黄色に色付くのがまだかまだかと楽しみです。

浜から眺める海の色も、日によって違うし時間帯によっても変化します。サンセットタイムに逗子海岸に行くのを日課にしている住民がたくさんいます。

その道すがらも、口元がほころんでしまうような住宅景観が満載。
開かれた前庭から道へ溢れ出んばかりの草花。それぞれの家のシンボルツリーや豊かに実る果樹。蔦を這わせたりきれいなタイルを嵌め込んだりしている塀。開放的なウッドデッキ。ガーデンテーブルとパラソル。個性的な郵便ポストに表札。個人で営む小さなショップやギャラリー。
海が近づくと、サーフボードやカヤックやヨットが並ぶ艇庫風景が多くなります。

どの景観も外向きに作られたものではありません。
住んでいる人たちが自分たちの日常を満たすために作り上げてきた、自由で自然な息づかいです。
市も景観条例に基づいて、市民それぞれが自ら景観を美しく保つ「まちなみデザイン」をバックアップしています。

「観光」というと特定の名所や施設を見るイメージがありますが、その語源は光を見ること。
いわゆる「観光地」を目指していない逗子の観光は、住んでいる人々が暮らしの中で放つ、その時にしか出会えない光と色を、見て感じることだと思います。

今夏の逗子海岸には、コロナ禍以前よりはちょっと少なめですが、海の家が建ち並んでいます。
海の家からじっくりと夕陽を眺める夏だけのリラックスタイムはいかがですか。
是非逗子にお越しください。AMIGO HOUSEでお待ちしています。